愛、信頼、安心、幸せ、喜び、自由そのものである本性(ほんせい)。
イルカは、その本性のまま、肉体を持って存在しています。
高いスピリチュアリティ(霊性)、知性を備え、進化した意識を持っています。
彼らは宇宙の恩寵として存在していて、 この地球で自然や動植物などのあらゆる生命体と調和して生きることを人類に示してくれています。
今、地球環境をはじめ、たくさんの問題を抱えている人類が、どのように生きていけばよいのか、イルカたちから学ぶときがきているように思います。
ドルフィニスト篤 綾子のガイドであるイルカのスピリット「いるかくん いるかちゃん」が、イルカが普段どのように過ごしているかを語りながら、イルカの進化した意識、そして「愛と喜びのマスター」としてのイルカについてご紹介していきます。
イルカは遊びが大好き!
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イルカはいつも愛と喜びの中に生きていて、遊ぶことが大好きです!
イルカの泳いでいる姿は、美しく、いつも幸せそうです。
イルカのスピリット「いるかくん」はいつもこう言います。
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こんにちは、ぼくはいるかくんです!
イルカの心はね、いつも遊びのことで一杯だよっ!
仲間と体をスリスリして、じゃれ合うよ。
あっちでジャンプ!
こっちでもジャンプ!
もう一度ジャンプ!
クルクルって回転もする。
かっこいいところ見せるのが大好き!
船を見つけたら、船の先をビュンビュン泳ぐ。
人間が泳いでいるのを見つけたら、『こっちこっち!』って呼ぶよ。
面白そうなものを見つけると、そこまですぐ泳いで行って、つついてみたり、泡を吹きかけたり・・・
ビニール袋だって、ぼくたちの遊び道具。
見つけたら、くわえてどこかに行ってしまうよ。
波に乗るのも大好き!
波に乗って、チューっと滑りますよっ。
いつだって、子供のように好奇心旺盛で、無邪気に遊んでいる・・・
そして、『何か面白いことないかな?』って、ワクワクすることをいつも探しているんだ。
イルカは、いつも楽しそうです。
人間は毎日、やらなくてはいけない仕事を抱えて、ストレスを感じて、深刻そうに生きています。
私達もイルカのようにいつも楽しく過ごせたら・・・そんな憧れはないでしょうか?
イルカは、「自分らしく」いるのが当たり前!
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イルカにはストレスがないのか聞いてみると・・・
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ぼくたちは、やりたくないことはしないよ。
やりたいかどうかは、いつもハートが教えてくれるから、その通りにするんだ。
だから、自分らしく自然にしているのは当たり前。
ぼくたち、イルカはとても気まま。
無理もしない。
だから、基本的にストレスはないよ。
人間の皆さんが、ぼくたちと泳ごうとやって来るときがあるけど、一緒に泳ぎたくなければ、無視するよ。
人間が近づいてきたら、逃げちゃうこともある。
もちろん、人間と遊びたいときは、ぼくたちからそばに行って遊ぶよ。
ぼくたちは、ポッドという群れで行動しているけど、気が合わない仲間がいれば自然に離れていくんだ。
相手が一緒にいて欲しいと望んでいても、ハートの声が「No!」と言っていれば、一緒にはいないんだ。
相手との境界線はしっかり作って、自分を大切にするんだ。
自分勝手のように見えるかもしれないけど、嫌なのに一緒にいるなんて、相手だって嫌だよね。
ハートの声に従うことは、相手も大切にしていることにもなるんだ。
おかげで、ぼくたちのハートはいつも喜びで一杯、愛で満たされている。
それに、ハートの声に従うだけだから、何にも束縛されていない。
いつだって自由!
何か嫌な出来事があって、悲しんだり、落ち込むこともあるけど、じっくりその感情を味わったら終わり。
次にはもう笑顔で笑っているよ。
人生は波乗りのようだね。
人間は、「自分らしく」いることがいいことだと頭で理解していても、どうしても他人と比較して、周りの人からどう思われるか、世間の評価を気にしてしまいます。
そして、「やりたくない」ことでも、
「周りに嫌われたくないから・・・」
「皆に迷惑を掛けたくないから・・・」
「仕事だから仕方ない!」
そう自分に言い聞かせて、周りに合わせたり、期待に応えようとして、無理してでもやってしまいます。
そうやって無理をしているうちに、いつの間にかありのままの自分から離れてしまって、心の内側で思っている本音と、しゃべっている言葉、行動の間にギャップが生まれて、自分が苦しくなっていきます。
本音を話してないので、勝手に自分のことを理解してもらえない、相手と通じ合えない感覚がして、人間関係もうまく行きません。
そして、そんな状態をずっと続けていると、本当の自分の声さえも分からなくなってしまいます。
心の奥底にいる本当の「私」は、いつも「自分らしく」、ノビノビといることを望んでいます。
「自分らしく」いることは自分勝手ではなく、宇宙と調和している
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そうは言っても、私達には「自分らしく」生きることは、自分勝手で良くないというイメージがあります。
社会経験があれば、自分の主張だけを押し通して、自分勝手に生きていくことはできないことを誰もが信じています。
それに対してもイルカのスピリットの「いるかくん」は続けます。
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確かにぼくたちは、やりたいことをすぐにやるし、やりたくないことはしない・・・
人間の皆さんから見たら、とても自分勝手に見えるかもしれないね。
でも、イルカは人間ほど欲がないから、自分勝手にはならないんだ。
ぼくたちのハートはシンプルだから、ハートの声に従っていれば、人間の皆さんには自分勝手に見えるかもしれないけれど、宇宙と調和しているんだ。
宇宙と調和しているということは、自分に嘘がないということ。
自分の本音を誤魔化していると、宇宙とずれていくよ。
自分を大切にして、宇宙の流れとともに進んで、無理はし過ぎない・・・
そうしていれば、とても気持ちいいし、楽なはずだよ。
物心がついていないような小さい頃は、誰もが直感のまま「自分らしく」遊んでいたことと思います。
「自分らしく」いようという考えすら持っていません。
でも、大人になり社会に組み込まれるにつれ、「自分らしく」振舞ったり、ハートの声や直感に従って行動すると、常識や既存のルールとうまく合わなかったり、壁にぶつかる経験をします。
そして、「これでいいのかな?」「自分は間違っているのかな?」と、自分の感覚をそのまま信じられなくなり、自分の感覚を卑下し、罪悪感を持つようになります。
大人になるに従い、自分の感覚をそのまま信じるよりは、失敗しないように、誰かの成功例やマニュアル通りに行動するようになっていきます。
そうしているうちに、私達はすべてを頭で考え、コントロールするようになり、自分の直感、内なる声に従って行動することを諦め、宇宙と調和した自然な生き方も手放してしまうのです。
幼い頃にはあった生き生きとした感覚は失われ、日常が味気なくなります。
私達が、再び宇宙と調和するには、自分の本音を大切にし、直感や内なる声に従い行動することが鍵となります。
イルカはハートとハートでつながっている
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テレビでよくイルカが群れで泳いだり、ジャンプするシーンを見たことがあると思います。
イルカは呼吸するために海面に姿を見せますが、その瞬間、群れ全体が、まるで息を合わせたかのように同時に海面に姿をあらわし、また同時に海にもぐるという動きをよくします。
アーティスティックスイミングのように、群れの動きに一体感、調和があって、美しく、神秘的です。
イルカのスピリットの「いるかくん」はこう言います。
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あれは、ぼくたちにとって、とても自然なことなんだ。
肉体はそれぞれ別々だけど、群れの仲間とは、全員がハートとハートでつながっているんだよ。
ハートでつながっているから、言葉がなくてもテレパシーで、皆で瞬間、瞬間にコミュニケーションができるんだ。
だから、誰かが「こっちへ泳ごう!」とか、「今、息を吐いて!」とか指示をしなくても、群れ全体で1つの意志をもった生き物のように自然に同じ動きができるんだよ。
そして、皆がつながったハートは、宇宙ともつながっているから、群れの動きは宇宙と調和しているんだ。
イルカが超音波を発して、お互いにコミュニケーションを取っていることは知られていますが、更にお互いがテレパシーで通じ合い、言葉を超えたコミニュケーションをしています。
人間にとって、ハートで相手のことを感じ取るというと、特別なことのように感じますが、イルカにとっては当たり前で自然なことなのです。
人間は、一人ひとりが違う容姿や肉体を持っているように、一人ひとりの感情や思考もそれぞれ独立していて、他人のことは一見するとよく分かりません。
それを当然のこととして受け入れています。
お互いに考え方や意見が違うことは自然で、イルカのように皆が一つの感情や思考を持つという感覚は持ち合わせていません。
意見が違うために信頼関係を保つことに労力がかかり、お互いの心が離れ、争いになったり、調和が乱れることも人間社会では普通のことで、自然なことです。
人間がイルカのように息を合わせて泳ごうと思えば、アーティスティックスイミングのように意気を合わせる訓練を積まなければできないでしょう。
でも、人間も心の奥底では、ハートとハートのつながりを求めているのではないでしょうか。
イルカが考えていることはとてもシンプル
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どうしてイルカはハートとハートでつながることができるのでしょうか?
イルカのスピリットの「いるかくん」は続けます。
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それはね、ぼくたちの心に欲や恐れがなくて、葛藤がないからなんだ。
だから、ぼくたちの心は、とても平和で、クリアで、純粋なんだ。
ごちゃごちゃしてなくて、とってもシンプル。
そのクリアな心で仲間のハートを感じることもできるし、瞬間瞬間に心にやってくる直感もキャッチできるんだ。
ぼくたちは、考えていることも、とてもシンプル。
住むところや食べることの心配もないし、常識や評価など何かに囚われることもないし、「~じゃなきゃ困る」ということもないよ。
だから、自由に発想をして、色々な遊びを創り出すんだ。
そして、すべての考えが宇宙と調和している・・・
人間は、いつもたくさんのことを考えています。
忙しく考えることで、心の穴の埋め合わせをしているときもあります。
そして、たいていの場合、相反する考えが交錯し、頭の中をより複雑にしています。
「自分はカッコいい」とプライドを持っているかと思えば、同時に「自信がない」という自分がいたり・・・
「うまく行くはず!」と成功を信頼しているかと思えば、「うまく行かないかも・・・」と不安になる・・・
様々な考えが葛藤し、本来は単純なことを複雑に考え始めて、焦ったり、自分を責めたり、人を責めたりして、心の中の平和はどこかにいってしまいます。
そんな状態で、「今、私は何がしたいのか?」というとてもシンプルな自分の欲求すら分からなくなって、自分の感覚を信頼できなくなります。
それは、とても悲しいことです。
でも、解決方法はとてもシンプル!
自分で自分を複雑にしてしまっているだけなので、考え過ぎている自分を一旦脇に置いてみると、イルカのようにシンプルな自分に戻れるということです!
イルカはモノを必要としない
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イルカのスピリットの「いるかくん」は続けます。
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ぼくたちは、何にも囚われていないし、考え方もシンプルだから、何も持たなくても心は幸せなんだ。
幸せのためにモノが必要なわけじゃないから・・・
ぼくたちは、仲間のイルカと競争して泳いだり・・・
海に漂っている海藻やビニールを見つけて、前ひれにかけたり、口にくわえたり・・・
生きているタコを口にくわえて遊んだり・・・
とっても楽しくて、それで充分満足だよ。
人間はたくさんの物、お金、権力、評価、ステータス、名誉を得て、所有したいと望みます。
その「欲」が原動力となり、生活も向上し、発展してきました。
しかし、この「欲」が永遠に満たされ、心が平和であり続けることはありません。
一度満たされたとしてもしばらくすると、また次の刺激が欲しくなります。
ときには強い執着を生み出し、「欲」が満たされないと激しい葛藤を生むこともあります。
どうして私達は「欲」に囚われてしまい、イルカのようにシンプルにいられないのでしょうか?
それは、イルカのように純粋に喜びから行動するのではなく、恐怖や不安から行動を選択することが多いからです。
・嫌われないように・・・
・一人ぼっちにならないように・・・
・いい人と思われるように・・・
・競争で負けずに生き残れるように・・・
・周りから取り残されないように・・・
私達はそうした不安からいつも周りを気にして、比較し、周りをコントロールしようと躍起になり、競争に勝ち残り、自分の立場を守ろうと必死です。
あなたが今求めていることが純粋な喜びからかどうか、振り返ってみてください。
ステータスを得るために持っておきたいのでしょうか?
一度手に入れたものがなくならないように守りたいのでしょうか?
純粋な喜びから選択できていれば、心はいつも平和で幸せを感じることができるでしょう。
イルカは、自分に価値があることを知っている
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イルカのスピリットの「いるかくん」は続けます。
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ぼくたちはね、ありのままのぼくたちで良しとしている。
自分達の存在価値を何かで証明する必要がないんだ。
ぼくたちは、既に自分がこのままで価値のある存在だってことを知っているんだ。
それはどうしてかって?
それは、ぼくたちは、いつも自分の本性を覚えているから。
自分は肉体だけの存在ではなく、霊的な存在であることを覚えていて、何かをしなくても価値があることを知っているんだ。
だから、何もしなくても幸せ!
そして、自分がどんな資質を持っていて、どんな存在かを知っている。
人間社会では、自分が提供した価値に対して対価が支払われるシステムなので、自分の価値を周りに認めてもらわないと、生きていけません。
ですから、何かに所属したり、資格を取ったり、力のある人に媚びたり・・・と、自分の価値を身に着け、それを証明することに必死です。
ですから、自分の存在価値に確証を持つことは大変なことで、難しいことのように感じます。
しかし、私達は何かができるから価値があるのではなく、根源的な自分の価値に少しでも確証が持てたならば、もっと心に平和と自信が持てて、リラックスして生きていくことができます。
イルカは本性(ほんせい)に目醒めている
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イルカが好きだという方はたくさんいらっしゃいます。
「かわいい、楽しそう、喜びいっぱい、無邪気、優しい、調和的、癒される、自由、愛がいっぱい、クリエイティブ、ありのまま・・・」
人間のイルカに対するイメージはいいものばかりです!
実は、どのイメージもイルカが自分の本性に目醒めている特徴を表しているのです。
イルカのスピリット「いるかくん」は続けます。
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ぼくたちは、自分が何者か、自分の本性を覚えているよ。
ぼくたちは、この肉体に限定された存在ではなくて、この宇宙自身なんだ。
意識さえ向ければ、宇宙のどの場所ともつながることができるよ。
過去や未来であっても。
そして、寝ているときに見る夢であっても、共有することができる。
ぼくたちは、多次元にわたっているんだ。
ぼくとあなたは一見違うけど、本性は1つにつながっている。
他の仲間のイルカとも1つだし、すべての生命体とも1つだし、地球や宇宙とも1つなんだ。
これが、ぼくたちの本当の姿。
そして、これはイルカだけの話ではなくて、人間のみなさんも同じなんだ。
ただ、忘れてしまっているだけ。
イルカはね、この肉体だけが自分だとは思っていなくて、霊的な存在であることを知っているよ。
そして、自分がなぜここに存在していて、何を望んでいるかをよく知っている。
自分が宇宙の計画の一部であることも知っている。
そして、いつも自分の本性から来る声に従っているんだよ。
それをハートで聞いているんだ。
残念ながら、人間は自分の本性をほとんど忘却しています。
自分の本性を忘れて、個の存在として切り離され、目の前の日常を忙しく過ごしています。
人間は、宇宙とのつながりを感じるのではなく、「私」という個の意識を強く持っています。
それは、宇宙に生かされているという感覚よりも、自分という自我が意志を持って、頑張っているという感覚です。
人間が日常において孤独感、寂しさを感じるのも、自分の本性を忘却し、すべてと切り離されているという感覚なので、当然なのです。
しかし、本性とつながっているイルカの姿を見ると、自分も本性とのつながりを思い出させてもらえます。
私達もイルカのように本性とつながりたいのです。
だから、私達はイルカに憧れ、惹かれるのかもしれません。
イルカは深い愛を持っている
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イルカの目を見ると、その目から無条件の愛、優しさが伝わってきます。
人間に「そのままでいいんだよ!」という許しのメッセージを送ってくれます。
イルカのスピリット「いるかちゃん」は言います。
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こんにちは、いるかちゃんです。
イルカは、自分の本性とつながっていて、すべてが自分であることがわかるので、すべてを無条件に受け入れて、愛します。
すべてを判断することなく、愛します。
自分の本性とつながって、自分自身と調和しているので、受け入れて、愛することが自然なのです。
仲間のイルカに対しても、お互いが思いやりを持って、理解し合っています。
たとえば、群れの中で1頭のイルカが肉体的な痛みを抱えていたり、心の痛みを抱えていれば、それを皆がすぐに察知します。
そして、1頭のイルカの痛みを群れの全体の痛みとして感じます。
そして、そのイルカのことを群れ全体で見守ったり、慰めたり、思いやった行動をします。
群れに子供のイルカがいれば、群れの皆で育てます。
イルカは、人間に対しても同じように思いやりを持って接します。
たとえば、精神的に病んでいる人や、肉体的に障害を持った子供が泳いでいると、イルカはそれを察知して、サポートするように泳いだり、「自分で泳げるんだよ!」と勇気が持てるように元気づけます。
イルカには、何が問題でそうなっているかわかるので、それを癒そうと自然に行動するのです。
このようにイルカはいつも思いやりにあふれ、調和的で、奉仕的です。
基本的にすべてが愛からの行動です。
人間は、イルカのこの慈愛に感動し、イルカと接しているだけで癒されます。
イルカは、存在するだけで人間を癒す天然のヒーラーです。
また、イルカと触れ合う「ドルフィン・セラピー」は、精神の治療法として注目されています。
人間は自分の本性を忘却しているので、自分自身や他人に対して思いやりを持って接しようとしても、好き嫌いがあって、ありのままを受け入れて、許すことは難しいものです。
イルカのように、自分自身や他人のことを判断することなく、無条件の愛ですべてを許すことは、なかなか行きません。
イルカはどんな自分のことも許している
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イルカのスピリット「いるかちゃん」が続けます。
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もちろん、イルカは自分のことも、無条件に愛しているから、どんな自分も許しています。
だから、子供のように好奇心が旺盛で、無邪気で、衝動的な自分がいても、ありのまま許しています。
イルカは、自分に対して何の判断も規制もしません。
恥ずかしいと思うこともなく、素直に感情も表現します。
イルカは、心に葛藤がなく、囚われるものがないので、いつも自由で、自分らしく存在することができます。
どんな自分も愛し、心が調和しています。
それは、イルカの動きや美しい曲線の姿にも表れています。
人間の心の中には、気に入らない自分や、嫌いな自分や、認めたくない自分がいます。
このように、自尊心・プライドに叶う自分はよくて、叶わない自分は駄目だと判断します。
そして、あるがままの自分を許せず、受け入れられず、なかなか愛せなくて、心の中で葛藤してしまいます。
駄目な自分は、不完全で、恥ずかしいので、人の目につかないように隠そうという心理が働きます。
このように心に秘密があって、分断され、調和していないとき、いつも苦しみを抱えているはずです。
イルカは、いつも教えてくれています。
「どんな自分も自分なんだから、そのままでいいよ!」と・・・
イルカは、宇宙を信頼し、流れにゆだねている
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次は、イルカのスピリット「いるかくん」です。
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ぼくたちは、波に乗るのが大好き!
波に乗って、チューと滑るよ。
ぼくたちは、チューと滑った先は、どこに到着するかなんて、考えていない。
これからの将来のことも考えないし、心配もしない。
ぼくたちは自分の本性とつながっていて、すべては1つだと知っている。
だから、起こることは起こっているだけだとわかっていて、起こることすべてを信頼し、受け入れている。
すべてを宇宙に任せていて、宇宙を信頼しているんだ。
だから、何かをつかんでいなくても怖くないよ。
もちろん望みや希望はあるさ。
でも、望みや希望が叶うかどうかは分からない。
それさえも、執着しない。
ただ、望みや希望が叶うかどうかは別にして、宇宙は完璧なことを知っている。
この宇宙は、望めば叶うけれど、いつ叶うかはわからないんだ。
すべてにタイミングがある。
予想していたのとは違った形で目の前にやってくるかもしれない。
ただ流れに委ねるんだ。
宇宙の流れに逆らっても押し戻されるだけだからね。
ぼくたちは、自分の死であっても、宇宙の流れとして、素直に受け入れるよ。
自分の意志と宇宙の意志はいつも同じなんだ。
そこに葛藤はない。
ぼくたちは、ただ流れに乗っていくんだ。
イルカは波乗りの名人です。
それは海の波に乗ることだけではなく、どんなことが起こっても、波に乗って行くという生き方そのものがマスター的だという意味でもあります。
イルカは宇宙の流れのままに、瞬間瞬間の直感に従って生きていきます。
超然としていて、何かに執着することなく、自由です。
それに対して、人間は自分の本性を忘却しているので、未来に確証が持てず、不安と恐怖があります。
宇宙の流れを信頼し、すべてを宇宙に任せるということができず、自分自身を守ることを考えてしまいます。
もし、宇宙の流れに逆行して、自分で現実をコントロールしようと必死になっている自分に気づいたら、「大丈夫!すべては完璧だから。」と、肩に入っていた力を抜いて、流れにゆだねてみましょう!
イルカは本能に従って戦うこともある
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イルカのスピリット「いるかくん」は続けます。
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もちろん、ぼくたちも生きていくために戦うこともあるよ。
ぼくたちにも肉体を維持するための本能がある。
海の中はいつも安全とは限らないんだ。
サメだってくるし、シャチもいる・・・
ぼくたちは敵が来ないかと、いつも自分の周りに注意を払っている。
お腹もすくから毎日、お魚も捕らないとね。
仲間と一緒に魚を捕る時は、遊びながらもみんな真剣だよ。
みんなで魚の群れを追い込むんだ。
魚だって食べられないように、真剣さ。
でも、ぼくたちの方が泳ぐの早いけどね!
自分の身は自分でしっかり守るんだ。
これは肉体がある以上、必然なんだ。
子供のイルカは一人前に狩りができるようになるまで、守られて育てられるんだ。
ぼくたちも、一見するとひどいことをすることもある。
オスがメスを探している時、メスの群れから無理やり一頭のメスを引き離して攻撃的に交尾を行うこともある。
メスを巡って、オス同士が争うこともある。
でも、すべては自分の子孫を残すためなんだ。
イルカはかわいくて優しいというイメージがあります。
でも、イルカにも生きていくための攻撃的な本能があります。
それは人間を含め、どの動物も肉体を維持する上で、共通して持っているものです。
私達も、この本能的な衝動を持っていることを卑下する必要はありません。
衣食住を得て、子孫を残そうとする本能があるからこそ生きていけるのですから・・・。
あなたの心の中に、本能的な衝動があっても、それがあることを許してあげましょう。
でも、人間社会では、本能をむき出しにした行動を取ることは、それに伴った責任が伴うことを自覚しておくべきです。
衝動的なエネルギーを上手に自己実現のために使えるようになるといいですね。
イルカは、愛と喜びのマスター
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イルカのスピリット「いるかくん」は続けます。
![](https://dolphinist.jp/wp-content/uploads/2021/06/irukakun.gif)
でもね、ぼくたちは本能に従うときもあるけれど、すぐに調和の取れた無条件の愛の意識に戻ることができるんだ。
ぼくたちの意識はとても柔軟。
たとえば、敵から身を守るときは必死で、恐怖を感じている。
魚を捕らえているときはとても攻撃的。
愛する仲間が傷ついたり、死んだときは、悲しいし、辛い。
当然そのときは、愛と喜びの状態ではない。
でも、それは一時的なこと。
ずっとネガティブな気持ちに囚われていることはないんだ。
恐怖や闘争心、悲しみや辛さをハートで味わい尽くしたら、それらの感情はすぐに昇華されて、また愛の状態に戻るんだ。
自分の本性とつながっているので、意識を柔軟に変化させ、感情に囚われない・・・
そして、いつも無条件の愛の状態を保持している・・・
そんなイルカは、「愛と喜びのマスター」と言えるでしょう。
このような意識状態を、当アカデミーでは「イルカ意識」と呼んでいます。
人間はと言うと、イルカのように愛と喜びの状態を保持することは難しいものです。
でも、イルカのように意識を切り替えることができるというのは、嬉しいことですね。
もちろん、人間の世界にも成熟した人と未熟な人がいるように、イルカの世界にも成熟したイルカもいれば、未熟なイルカもいて、心の成熟度合いも様々です。
ただ、私達が自分の本性を思い出し、イルカのようになりたいのであれば、まずイルカに対して敬意を持ち、謙虚に学ぼうとする姿勢が大切です。
その謙虚な姿勢が、自我を手放すことにつながり、自分の本性を思い出す助けとなるでしょう。
イルカは、脳全体を100%近く活性化させている
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では、どうしてイルカは人間とは違って、「イルカ意識」でいることができるのでしょうか?
それを裏付ける一つの科学的なデータとしては、ジョン・C・リリー博士によって発見されたイルカの脳についての研究があります。
人間は起きて何か活動をしているとき、脳の数パーセントしか使っていないと言われていますが、博士の研究によると、イルカは脳全体を100%近く活性化させていると報告されています。
また、イルカも人間も大脳には右脳と左脳があります。
人間は、右脳と左脳の連携があまりスムーズではありませんが、イルカは全体がシンクロして働いているとの報告があります。
イルカと人間で、脳の働きがこれだけ違うということは、同じ世界を見ていても、人間が認識している世界とイルカが認識している世界は全く違っているかもしれません。
神秘的なお話ですね。
イルカに関する神秘的な話はこれからの研究でまだまだ出てくると思います。
一方で、イルカの攻撃的な一面だけを取り上げて、イルカは愛の存在ではないという考えの方もいらっしゃいます。
特にイルカの研究をされている方々は、科学的に観察でき、証明できることを重要視されるので、目に見えず証明しにくいイルカの「無条件の愛」というテーマに関して取り上げることは難しいと思います。
でも、私達は直感的に受け取っているイルカからの「無条件の愛」を大切にしたいと思っています。
イルカは地球に存在することによって、人間もイルカのようになれるんだよと、教えてくれています。
人間が、イルカから学ぶ時代が早く来ることを願っています。